2021年1月17日 朝日新聞

2021年の英語の共通テストを解いてみた

昨日から共通テストの英語が「難しすぎる」、「傾向が違う」という声をかなり耳にし、うちの塾生のことを思い、不安な夜を過ごしたので、早速、朝一で解いてみました。

「2021年 共通テスト 英語リーディング」総評

以下が、共通テストの英語リーディングへの雑感になります。

良問。だけど今年の受験生には厳しすぎた

私自身、ほとんどすべて解いていますが、

高3生がこれまで解いてきた模試や予想問題集と比べて、

難しすぎるということは全然思いませんでした。

実際これまでの模試も60分~75分ぐらいで解き終わり、

今回は73分で解き終わり、満点でした。

また当然なのですが、

きちんと読むと「答えがはっきり1つに決まる」点において、

大学入試センターがつくっており、

予備校の問題などと比べると、良問でした。

ただ2つの点で、今年の受験生には厳しかったと思います。

① 多くの講師が伝えた「テクニック信仰」

一般論として、今回の共通テストに向けた

予備校はじめとした多くの講師が声高に叫んだ「対策」は

テクニック重視であった点は否めないと思っています。

「拾い読み」や「パラグラフリーディング」などです。

それを前提に、本当の力をつけることを怠ってきた受験生は、

問題を見て「全然違う」と思ったのではないかと思います。

なので、地力がある難関校受験予定者は、十分点数がとれる問題のはずです。

当塾は「読んでもないのに答えがわかるわけがない」を方針として

そうした「テクニック」を伝えるのは最後に過ぎないので、

学習方針に間違いはなかったというのが今の率直な感想です。

② 量が多すぎた

では今年の塾生が今回の問題を初見で取り切れるかというと、

正直量が多すぎるというのが率直な感想です。

たぶん多くの子が、時間が間に合わなかったのではないかと思っています。

やはり事前の情報としては、試行調査しかなく、

それをもとにするしかなかった今年の試験は、

子供たちのことを考えると、もう少し易しくあってほしかったと思います。

そういう意味では、とても悔しいですね。

切り替えて国公立二次で

ただ他の受験生も同じような状況のはずなので、

塾でも、二次試験がある子は二次試験に向けてしっかり準備をしてきたので、

最後まで勝負してもらうだけです。

まだ夏休み分ぐらいあります。やり切れ、受験生。