森島君(登場人物)が本当に合格できるかどうかはわからないのですが、「東大に行く!」と口に出してみることで、彼は大きな大きな一歩を踏み出しました。この一歩を踏み出せるかどうかで人生が変わる、大きな一歩。

それは、「自分を信じてみる」ということ。意外とこれができなくて、最初の一歩すら踏み出せずに終わっていくのです。(p32)

、、、最初から自分の可能性を信じず、消去法で「行けそうな学校」を選んでほどほどの未来を見る、そんな「普通すぎる」学生。大多数の高校生はこうして、自分の可能性を捨てて、「行ける大学」しか目指さないのです。

でも、消去法で将来を選ぶとか、カッコ悪くないですか?

、、、高い目標を持って、それに向かって頑張ってみる。その過程で、人間的にも成長する。大学受験は、そういう機会として利用するのが一番なんです(p33)

「東大勉強法」西岡壱誠著

さらに、人間はある一本の線「なれま線」で囲まれているという比喩を用い、教師の言葉として、

(子供の頃には、なりたいもの、やりたいことがあったのに)大人になるにつれて、こういう夢はどんどん消えていくんだ。

、、、すると、ずっと向こうにしかなかったはずなのに、自分のほうにどんどん「なれま線」という線が近づいてくるんだ。

、、、お前は、今その線がすごく近くにあって、自分の領土が小さくて一歩も動けなくなっているヤツだ。

でも、そんな線は幻想なんだよ(p35)

<中略>

みなさん、はっきり言いますが、この線の内側にいるままだと、一生後悔しますよ。、、、違うのは、「なれま線」を超えられるかどうか、その「意識」の差だけなのです。(p36)

そして最後に、目標は「一番」を目指すべきとし、

それが実現可能だろうが何だろうが、「一番」が目標であれば妥協しなくなります。、、、自分に妥協せず、簡単なほうへ流されないようにする。これがすごく重要なのです。

、、、結局、高い目標を設定したほうがいい結果もついてきます。

<中略>

目指さなければ、可能性はゼロのままです。

「なれま線」を越えるのに必要なのは、あなたの意志と行動です。

あなたの「未来」は、まさにあなたの「現在」の意志と行動で決まるのです。