まだまだボロボロ
難関大受験を目指す高校2年生と、昨日は東大の要約問題に取り組みました。
2回目。やはり全然答案がしっかり書けていませんでした。
何が今回の文章で大事だったかという「ポイント」を押さえられていないということ。その子も共通テストのリーディングで7~8割はすでにとれることから考えても、多くの高校生が思う「読めてる」と思うレベルでは全く歯が立ちません。
うちの生徒を少しフォローすると、過去問の答えも全然模範解答に足りないレベルなので、できないのも仕方なかったかなと思います。
昨日は、メモしながら一緒に全文訳していき、「どこがポイントで、どういう要素が今回の解答には必要で、だからこの過去問の答えでは不十分」ということを一つずつ確認していきました。
実際、東大の問題をパッと見ると、決して難しい英単語があるわけではありません。英語が得意な子だと「いける」と思うはずです。 でも実際解くと、ほんとにできる生徒でないと、ほとんどの場合は、それは勘違いです。
記述力を鍛えるにはきちんと自分の答案を書ききる
塾では、他の国公立大を目指すクラスでも、記述の問題を出しますが、記述答案を見れば、その子の理解・学力は一目瞭然になります。
すでに塾で教えている英語のルールをどれだけ理解し、そして使おうとしているか。英単語の意味をただ張っただけのペタペタ訳では、「訳した」と思っている本人さえ、意味のわからない日本語になっています。それで「答案」なわけがないでしょう。
しっかりと国公立の二次対策をするには、
①英語のルールをしっかり理解している
②上記のルールを踏まえ、選択する日本語が適切である
③自分で「ベストな答案」をつくるまで四苦八苦し、答案を必ず書ききる
英語の力に加え、日本語の力も必要なわけです。当然塾で私にあてられて「わからない」と言っているだけの子は伸びません。頭を使い、自分なりの精一杯の答案を家で書ききり、授業の解説を聞き、自分の答案の足りない部分の多さに唖然とし、悔しく思いつつ、そこをきちんと復習する過程で力はついていくのです。
当然それは学校での学習も同じで、高1・高2に多いと思いますが、授業・プリントの丸暗記で定期試験を乗り越えているだけでは、東大はおろか、国公立大の二次に必要な英語力はつきません。
来月は初めての共通テストです。高2生は1年、1年生も2年しかありません。高校生は忙しいです。限られた時間で「頭を使い学ぶ」意識はとても大切です。
塾生に常に言っていますが、私自身、受験生時代、自分で時間をかけつくり「完璧」だと自信を持った答案が、先生の模範解答と全然違い、日々ボロボロでした。でも本当にそれで力がつくことを知っているので、ぜひ頑張ってください。急がば回れ、です。