2024年の英語の共通テストを解いてみた
以下が各問を解くのにかかった時間・感想と総評です。
第1問 8分
Aは簡単で2分。
問題はB。問題自体は簡単だが、すべての選択肢を確認するのに、通常だと、2、3分で終わらないといけないところ、6分とかなり時間がかかってしまった。
ここで焦ってしまった受験生も多いのではないかと思う。
第2問 12分
Aが5分、Bが7分。
こちらも問題自体は簡単だし、私は特に詰まるところがなかったが、1つ1つ選択肢を確認しないといけないので、受験生にとっては時間がかかるのではないかと思う。
第3問 11分
Aは簡単で3分。
Bは8分。紛らわしい選択肢に騙されないのがポイント。
問1は、④の選択肢が、③andで並列で出てきているため、一瞬見過ごしてしまうと思われます。私はそうでした。
また問2は、rainforestなので、③と④で、しっかり④を選ぶ必要があります。
そして問3は、最終段落に、「the weather had improved and the sky was now cloudless」とあるので、それまでは雲があったことになるので、答えは②。
第4問 10分
こちらも設問自体は簡単ですが、とにかく確認が多くて時間がかかる。
間違えやすいと思われるのは、問1で、①と③の両方いけそうな気がするが、SINは、色だけを指しているわけではないので、③をきちんと選ぶ。
第5問 13分
間違うだろう設問が多く、多くの受験生にとって難しいと思われる。
問1は、順番通り読めば、選択肢を選べるが、③の選択肢で、動詞に現在形が使われており、「事実」を表しており、今後学位を取るだろう「未来」には反する。
問2は、"you weren't at our 20th high school reunion"が根拠になることがわかるか。もし気づかないと時間をかなり浪費しただろう設問。
また問3の35、36の選択肢は、選択肢をきちんと訳すこと、そしてそれらを本文と照らし合わせることに、かなり手間取ると思われる。
実際、私も時間がかかってしまいました。
第6問 22分
Aが8分で、Bが14分。
Aを短時間で解ける演習をしてきたかが、高得点をとれるか、そうではないか、今回の試験の出来を決めるポイントかもしれないと感じました。
Aの設問は、本文の順番通りにつくられており、本文読解で答えの箇所に目星をつけながら読み、見つけ、即座に解答できれば短時間で解けます。ただし、この問題の語彙レベルでつまづくような単語レベルだと正直高得点は厳しいだろうと思われます。
Bも、slideをヒントに、出てくるごとに設問の選択肢にしっかり●×をつけられるかがポイント。
問3で、頭に映像が描けていると、私もそうでしたが、一瞬④を選びそうになったが、本文にfingersとは記述がなく、あくまでもskinなので、引っかからないようにする必要がある。
問4は、単語がポイントで、設問のinferとtoleranceの意味をしっかり覚えていたか。
最後は、問5で、⑤以外は明らかに違うので、他の選択肢をしっかり消せるかがカギになると思われます。
総評 76分 満点
英語がかなりできる子にとっては易化、それ以下のレベルの子にとっては難化といえるのではないかと思います。 また速読の力が絶対に必要だったといえます。私に関していえば、難しかったといわれた昨年は64分ぐらいで解き終わった記憶なので、かなり時間がかかってしまいました。 全体としてはやや難で、ただし平均点はあまり変わらないだろうという予想です。
問題と設問の構成という意味では、多くの設問が、本文の順番で問われており、答えやすかったのではないかと思います。また選択肢自体も、凄く紛らわしい類のものはなく、答えもきちんと1つに決まるなという意味では、去年の問題などよりもかなり答えやすかったと思います。実際、私は解答には自信をもって読み終えました。
ただし文章の量はもちろんですが、本文と選択肢を何度も確認しないといけない問題が受験生にとっては多すぎると感じるので、時間が足らなかった受験生も多いのではないかと思われます。
来年は「新課程」になってはじめての共通テストなので、塾としては、さらに気を引き締めないと、と感じました。