勉強は手品です。3回に1回成功しても、手品とは言いません。

10回やったら10回成功しなければいけないのが手品です。手品師になろうとしている人は、あるトリックを練習して、10回連続して成功したら、練習1回とカウントするのです。

わかったつもりになっていたけど、やってみると「あれ、これはどうだったけ」と、もう1回確認する作業が発生します。

これは手品でいう「失敗」です。

試験に通る人は「ああ、そうか。それで間違ったのか。もう1回やってみよう」と言います。

この「もう1回やってみよう」が大切なのです。

手品には失敗は許されません。

「高校受験すぐにできる40のこと」中谷彰宏著

問題を解き、答え合わせをして、赤ペンで〇×だけつけ、復習をしない子供たちがたくさんいます。しかしこれだと、いくら「勉強(と子供たちが主張するもの)」をしても、できるようになりません。

なぜか。

次に同じ問題を解いても、同じ問題で間違うからです。

復習ができていない子供たちに、私は、「それは勉強ではなく、趣味だよ」と言っています。できることだけをして、できないことをできるようにならないからです。それは自己満足。

勉強だけでなく、スポーツなどでも同じはず。「できないことができるようになること」に意味があるのです。

そして間違った問題をもう一度解く。いつ解いても必ず解けるようになるまで繰り返す。これは、勉強ができる人たちにとっては当たり前です。

入試で「必ず」志望校に合格したいのなら、ミスはできないはずです。「たまたま正解」に大事なあなたの人生を預けられますか?ミスをしないためには、繰り返し、繰り返し、反復するしかありません。

「勉強は手品」なのです。