書かれていることを書かれているままにきちんと読む

 今後、大学受験を前提に考えたときに、これまでより、明らかに重要度を増したのは「国語力」。共通テストが求めているのは、数学でも顕著ですが、まさに「読む力」です。

 書かれていることをきちんと読む。一見簡単そうに思いますが、現代文の中で使われる言葉は普段の生活では使わない言葉も多く、意識的に身につけていく必要があるわけです。

 そして、そもそも「読むことができない」生徒は、高校受験という範囲で見ても、他の教科も影響を大きく受けます。社会、理科はもちろん、数学の文章題。

 また文が読めないとなると、 将来就職できる仕事も大きく選択肢が狭まるのは、当然理解できるはずですよね。

読解問題を解き、新聞を要約

 塾では、中学生は、初見の現代文の読解問題を授業で数問解きます。解き方を意識し、しっかり読み、根拠を本文の中で探す訓練です。

 学校の教材は使いません。どうしても暗記になってしまうからです。定期試験対策は別に行い、「読解力を上げる」ことに焦点をあてています。

 さらに、時事問題にももう少し明るくなってほしいことから、新聞の要約も行ってもらっています。要約がきちんとできるためには、きちんと内容を読み、情報の取捨選択をし、きちんと読み手が理解できる言葉でまとめる力が必要だからです。

ゆっくり確実に

 塾の生徒に関しては、ゆっくりですが、確実に変化を感じています。読解問題での子供たちの正答率が少しずつ上がっているからです。

 すぐに成果が目に見えるものではないですが、しっかり「読む力」「解く力」をあげ、結果的に「考える力」を育むことにつなげたいと思っています。